会社に出て来られなくなった後輩の話

10年ちょっと前、自分が社会人になりたての頃と比べ、メンタルヘルスに対する意識はだいぶ高まってきているように思います。ストレスチェックが法令化されたり、各種窓口が設置されたり。

直接的な面だと、暴力はもちろんですが、怒鳴ったりきつい言葉で叱責する、という人も少なくなってきてる印象があります。ただ、たまに相変わらずパワハラ発言をする人間はいる・・・。

 

昨年、私の職場に異動してきた後輩が、最近休みがち。

話を聞くと、仕事のことを考えると夜眠れなくなり、そのまま朝にというパターンに陥っているそう。次の日が休みだったりするとちゃんと眠れるそうなので、精神的な面が大きいのかと推測しています。

側から見ていると、彼は若いこともあり、そんなに大量の仕事が振られているわけでも、一人だけ高いレベルを要求されているわけでもないのですが、そのあたりは第三者だから言えること。彼本人にしてみれば、とてつもないプレッシャーに苛まれているのかもしれません。

産業医さんを介してお医者さんを紹介してもらったそうなので、あまり悪くならないうちに復帰するのを祈るばかりです。

 

ちょっと調べてみると、いろいろと制度の面では整ってきつつあるものの、メンタル性疾患による休職者は増加傾向にあり、かつ、大規模事業所の方が多い傾向とのこと。

https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2694

 

こういった、メンタル疾患の人が減らない根本的な理由はどこにあるのか?と思ってしまいます。少なくとも、昔よりは環境の整備がなされ、マネジメント層にはもれなく部下への接し方の教育がなされる。で、法律でストレスチェックまでしている。でも減らない。

大規模事業所での休職が多いということも含め、ちゃんと分析・解明する必要があるのではと思います。

中小規模ではある程度調子が悪くても休めない(休みづらい)とか、仕事の質の違いとか、なんか要因は複雑そうな気もしますが。。。

自分の人生や健康より大事な仕事なんてないし、今やってる仕事じゃなくたって生きていける。ストレスへの一番の対策は「ストレスを解消する手段をたくさん知っていること」という話を聞いたことがあります。応用すると、人生においては多様な選択肢がある、というのを思い起こす機会を設けることも、対策の一つになりうるかもですね。

本人、もしくは周囲にメンタルを病んだ人がいて、復活したという実績お持ちの方の話をぜひ聞いてみたいものです。